「コメを食べないと1日パワーが出ない!」
という方けっこう多いのではないでしょうか。私も毎日お米を食べないとなんか違和感がある気がしてなりません。
日本人なら毎日食べたいお米ですが、せっかく食べるなら美味しいお米を選んで食べたいものですよね。
そこで今回は美味しいお米の選び方やおすすめの銘柄などを紹介していきたいと思いますので、是非最後までご覧になって選ぶ際の参考にしてみてください。
目次
そもそも、お米の美味しさの基準って何?
みなさんが毎日食べているお米ですが、生産した農家は今年収穫されたお米の品質をチェックするため、出荷する際にまず等級検査というものを行います。
一等米や二等米、三等米、規格外など米粒に含まれるカメムシ被害、青未熟、乳白、着色粒、胴割れ、整粒歩合によって品質の格付けをすることで販売価格などが決められていきます。
しかし、この時点では「美味しいか」「美味しくないか」を見定めることはできません。
そこで美味しさを客観的に評価してもらうために行なうのが計器による食味スコアや食味鑑定士による官能検査です。
官能検査では選ばれた鑑定士がお米が炊きあがった時のツヤ、香り、味、粘り、硬さといった機械的な数値で示せないリアルな味覚評価を行います。
評価は特A、A、A’、B、B'といった基準で区別され、食味鑑定コンクールで高い評価を受けることで農家はお客さんに直接お米を販売しやすくなってきます。
無農薬だから美味しい?
よく減農薬栽培とか有機栽培とか無農薬栽培とかって表記がされていますよね。
これらの方法で栽培をしたから美味しいお米ということではありません。あくまでも「安心安全」や「こだわって栽培している」というだけの表示です。
農薬を使ったから美味しい、美味しくないは関係ないようですね。
美味しいお米は品種によっても特異性はありますが、食味分析計による鑑定では赤外線によってタンパク質、アミロース、水分、脂肪酸の4種類を測定し100点満点で評価をします。
ここではタンパク質の含有量が主な指標となり数値が高れば食味スコアは低く、低ければ評価が高くなって炊いた時にふっくら炊けるお米ということになります。
有機栽培だから美味しい?
有機肥料は、土壌で微生物が有機物を分解し団粒化構造によって土を柔らかくすることで保水性のある肥沃な土壌を作ります。
また、通常は有機物が分解され無機態窒素として根から吸収されますが、有機肥料の場合はアミノ酸態窒素を直接吸収することもできるので過剰な硝酸態窒素を蓄積せず、じっくり効きながら効率的な生長を促します。
この時に肥料をやり過ぎて植物が窒素を過剰に摂取すると硝酸濃度が高く残ってしまい健康にも良くありませんし、作物にとっても病気にかかりやすい、稲穂を付けすぎて一粒あたりの美味しさが損なわれることになってしまうんです。
美味しいお米の選び方
美味しいお米を作る上で大切なのが環境です。美味しいお米は「水」「土」「気候風土」が良いことが条件とされ、地域によっても美味しい米が生産できる所とできない所に分かれてきます。
美味しいお米を選ぶ上で抑えておきたいポイントは「不味いお米を知ること」や「色んな品種を食べてみること」これを知ることで自分の中で「あれは甘かった」「硬かった」など比較できるのでまず基準をしっかり持つことが大事です。
お米を選ぶ時のポイントは
・品種特性で選ぶ
・農家のこだわりで選ぶ
産地で選ぶ
お米が美味しく栽培できる条件のひとつに「昼夜の寒暖差」というものがあります。
特に山沿いの地域ではその寒暖差が大きく、お米は日中に光合成によってデンプンを作り、夜間に気温が下がることで代謝が抑えられ穂に栄養を蓄えます。
その温度差があるほどお米に甘みが加わるので、寒暖差がある地域のお米はもちっとした甘みのあるお米が収穫できるというわけです。
また山間部は土質も良くミネラルが豊富な伏流水で栽培されているため美味しいお米ができる条件が整っていると言えるでしょう。
品種特性で選ぶ
お米は品種(銘柄)によって「硬さ」「香り」「粒の大きさ」「もっちり」など食感に違いがあるため品種の特徴を参考にして用途や好みに応じて選んでみてください。
お米に「味がある」「甘みがある」イコール美味しいと感じる人もいれば、デンプン臭いと感じる人もいます。
コシヒカリのように柔らかくて米同士がくっついて「潰れるのが嫌」米粒がしっかりして「硬めがいい」など、こだわりを追求しながら究極のお米や炊飯器を探してみるのもいいですね。
また、肉や魚など料理に合うよう「あっさりしたお米」や、弁当に入れたいから「冷めても美味しいお米」など用途によっても違いがあるので特徴をチェックしてみると良いでしょう。
農家のこだわりで選ぶ
お米をスーパーや小売店から買うのではなく農家から直接買っているという方も多いと思います。
お米を選ぶ際に注目するのが「減農薬栽培」「安心安全」「土作りをしている」「有機栽培」「特別栽培米」など
農薬や化学肥料を何割削減して栽培されているかや土作りへのこだわりなどを参考に選んでみてください。
2023年美味しいお米人気ランキングおすすめ10選
美味しいお米ランキングということで、評判や口コミの良い銘柄を集めてみました。気になるお米がありましたら是非チェックしてみてください。
北海道産 ゆめぴりか「全農パールライス」
ゆめぴりかは食味コンクールで12年連続で特Aを取り続けている北海道を代表するブランド米。
お米のデンプン成分であるアミロース含有量が低くもっちりとした粘りと甘みがあり柔らかい食感が特徴です。冷めても美味しいお米なのでおにぎりにしたり弁当に入れてもいいですね。
魚沼産 コシヒカリ「全農パールライス
魚沼産コシヒカリは数年前に記録は途絶えてしまったものの、28年の間連続で食味コンクール特Aを獲得するほど品質の高い、新潟県が全国に誇るブランド米です。
特徴としては、もっちりとしていて粘りと甘みが強く炊きあがった時のツヤや香りは他のお米と比べても明らかに違います。
また栽培のしにくい棚田での農家の苦労を考えるるとよりお米を味わって食べたくなる一品です。
岩手県産 銀河のしずく「全農パールライス」
銀河のしずくは、あきたこまちやひとめぼれと比べても炊きあがった時にお米がつややかで白く透明感のあるお米です。
岩手県が十年以上の歳月を費やして開発したお米で病気にも強く倒伏しにくいといった特徴があります。
このお米は食味値で特Aを取るほどの良食味で、粒は大きめでしっかりとしていて食べごたえがあり、ほどよい粘りとかろやかな食感が魅力のお米です。
山形県産 つや姫「全農パールライス」
つや姫は山形県が10年の歳月をかけて開発したブランド米。2010年のデビューより毎年特Aを獲得する評判の良いお米です。
特徴としては、その名前の通りツヤがあり、米が一粒一粒白く光輝いているのがわかります。また粒は大きくしっかりとしていてほどよい粘りと甘みが感じられます。
米の表層はやや硬めで粒が崩れにくくコシヒカリと比べても表面はツルツルでハリがあるので、やや硬めのお米が好きな方におすすめです。
青森県産 青天の霹靂「全農パールライス」
こちらも青森県が10年以上の歳月を掛け開発した特Aを獲得するほど良食味米。
やや大きめの粒にしっかりとした硬さのあるお米で、時間が経ってしゃもじですくっても潰れにくいのが特徴です。
このお米は「ひとめぼれ」を交配させた品種ということもあり上品な甘みとツヤはその特徴を受け継いでいると考えられます。粒がしっかりしているので炊き込みご飯やカレーにも最適ですね。
新潟県産 新之助「全農パールライス」
新之助は、新潟県で開発され2017年に一般販売がスタートした比較的新しい品種で、新潟を代表するコシヒカリ、こしいぶきと収穫期をズラして栽培される晩生品種です。
特徴としては、大粒でツヤがあり一粒一粒に輝きがある綺麗なお米で、上品な香りと甘みを持った良食味米です。
炊きあがりはやや硬めでしっかりとした粒感がありつつ粘りともちもちとした弾力もあり、コシヒカリとまた違った食感や味が楽しめると思います。
北海道産 ななつぼし「神明」
北海道の水稲作付面積の約半分を占めるNo.1品種「ななつぼし」道内では一番食べられているお米で、2010年より12年連続で特Aを取るほど食味の良いお米です。
よく比較されることのある「ゆめぴりか」の甘みが強いもちもち食感とはやや対照的で、あっさりとした甘みがあり粘りは少なめで、硬さは程よくバランスの取れた食感いうこともあり、炒めご飯や丼物にも合うと思います。
また冷めても美味しく酢との相性も良いのでお寿司にもピッタリですね。
新潟県産 ミルキークイーン「ミツハシ」
ミルキークイーンは、平成元〜6年ごろに開発されたコシヒカリの突然変異種で、産地としては南東北地方以南で栽培され全国的にも名前が知られている低アミロース米です。
この品種はアミロース含有量が10%程と低くコシヒカリ18%程とモチ米0%の中間に位置し、炊いた時に炊飯器をあけるとモチ米の香りがするためおこわが好きな方には最適です。
食感はもちもちとしていて粘りが強く噛めば噛むほど甘みが感じられるのが特徴です。炊飯する際はベチャつきやすいので10%ほど水を減らして炊くと美味しく召し上がれますよ。
長崎県産 にこまる「全農パールライス」
にこまるは、ニコッと笑みがこぼれるぐらい美味しいお米というのが名前の由来で、2002年より長崎県の奨励品種としてデビュー以来、主に西日本や南の地域で栽培されている品種です。
見た目はつややかで一粒一粒にハリがありしっかりとしているため潰れにくいのが特徴です。味はヒノヒカリよりも良食味で、粘りがありふっくら炊けるためもちもちとした食感が味わえます。
食味コンクールでは栽培された各地域で連続特Aを獲得するなど、高温に強い美味しいお米として注目が集まっています。
銘柄選びに迷ったら
お米の食べ比べセット
結局どれを選べばいいんだろうと迷われた方は「食べ比べセット」を是非お試しください。
全国の色んな銘柄を少量ずつ日替わりで試す楽しみがあるセットです。
まとめ
以上、美味しいお米のおすすめをご紹介しました。
毎日食べるお米は安いブレンドのお米より、美味しいものを選ぶ方が良いと思うので気になったお米がありましたら是非一度購入してみてください。